私が小学生の頃に良くやったこと
私が小学生だった時に住んでいた町は、すり鉢の底にあるような町とも呼べない小さな集落でした。ほんの10分も歩けば町から出てしまいます。360度見回して見えるのは山だけ。「あの山の向こうには何があるのだろう?」そんな事を思っていた私に父は素敵な贈り物をくれました。それは自転車です。乗り方に慣れると、行き先も考えずに走ってみました。遠乗りして初めて見る景色はとても新鮮でした。
小学4年生の時、友達と一緒に20kmほど離れた佐久間発電所に行きました。大した事ではないと思い親には言いませんでしたが、後に書いた作文を両親が読んで驚いたという思い出があります。
その後、父から白地図を貰いました。白地図には目新しい事がありました。自分の走っている姿を空から見ているような想像ができます。そして知らなかった集落や池、そして城跡が書いてありました。引っ越しをするまではその地図を使って小旅行をしました。一歩踏み出すと新しい事に出会えるかもしれない。今でも旅する事が好きなのはそんな思い出があるからだと思います。
以上