現在,電気的な作用により機械的に可動な部分を持つNEMSデバイスの研究が進められており,さまざまな材料,原理,構造が考えられています。なかでもNEMSセンサーは微小な粒子の吸着による質量変化を検知することができるため,医療や化学,環境などの分野においての利用が期待されています。
本研究においては,シリコン単電子素子のI-V特性にみられるクーロン振動を利用し,微小粒子の吸着などによるカンチレバーのたわみまたは周波数の変化を読み取ることでセンサーとして利用することを考えています。より高感度に質量変化などを検知できるNEMSセンサーの開発を目的として研究を行っています。