鍋山部長はJAL再生のご多忙の中、学生向けと教職員向け講演に来校されました。
部長は日本経済新聞の朝刊コラム、十字路の筆者の一人です。
当方がフォローできた経済動向の話題をまず示します。お話のごく一部です。
① 団塊の世代を狙ったビジネスの要件
② 少子高齢化時代に生きる知恵を育む手法
③ 成長国であるアジア諸国との関係を生かした職業選び
④ 地区の歴史を学び生かすビジネスを発想する方法
⑤ サービスにより価格の低下を避ける手法
⑥ 黒川温泉が再生した理由
⑦ トマムが再生した手法
⑧ 世界経済情勢に関する情報と分析手法
⑨ 日本の経済状況と未来の読み方
先生方への要望を次に示します。
① 地区の歴史を生徒に勉強させ、生徒個人や学校の地区特性を生かすこと
② 発想力や情報力を高め、コミュニケーション力を高めること
③ 必須の精神は、好奇心であり、好奇心を育むこと
④ 現場調査、現場主義で、自分の五感を信じて、相手の目線に立つこと
⑤ 得た情報を十分に考え、また考え、やり抜くこと
⑥ 文句を言う暇があったら、他人をあてにせず、やり抜くこと
⑦ 相手を尊敬し、人の和を広げ、人脈を形成すること
⑧ 好奇心、思考プロセス、人脈形成を教え、生徒の生きる力を育むこと
⑨ 考えを相手に伝えるため、大和言葉を使い、カタカナ言葉や漢字を減らすこと
(新幹線名「希望」の案を、委員のお父様が「のぞみ」に変えた事例あり)
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今回、生徒の会員登録は無く、学生向けの講演は中止となり、先生向けの、やや専門的な話だけになりました。
講師が言われた好奇心は、私が持った、前回講演者(清水弁護士)の一番の特徴、印象でした。
(講演者の助言:好奇心とは、すべてのことに興味(関心)をもって、情報スコープ(視野)を広げること。バイタリティ、すなわち活力、元気、やる気など活動のエネルギーを生みだします。
著名建築家はビジネス成功の秘訣を「ABCの法則」と命名しています。
A=Ability、B=Breaks、C=Courage。運命に身を任せず、自ら能動的に運気を掴む!という意味から、私はBreaksを好みます。皆さんが言う好奇心は、ABCの法則のB+Cにあたります。
コミュニケーション学の専門家、斎藤孝先生は、経営者の要件を「mind」と「skill」に分解しています。皆さんの好奇心はmind upに当たります。
経営者の要件は「Cool Head & Warm Heart」、と私はアメリカ西海岸で良く聞きました。皆さんの言葉は、Warm Heartに近いと思います。)
私は2人の講演者の言葉に相通じるものをたくさん感じましたが、全てを言い尽くせません。
一方、好奇心を持ち、新しいことに挑戦し、実践し、失敗し、学ぶことは、ITC設立の目的です。好奇心は人を育む前提条件、と私は今回の講演で信じました。
まず私が新しいことに挑戦し、学び、その上で、日ごろの授業の中で、生徒の好奇心を育みます。
加えて、生徒の、ITCへの参加を切に望んでいます。