場所:関東第一高等学校 理事長室内 会議室
日時:2010年4月26日 14時から15時30分
講演者:ビジネス・コンテンツ・エンジニア 谷口講師
Twitter(ツイッター)の可能性について
最近、各メディアで話題になっている「Twitter(以下、ツィッター)」。しかし、名称の普及ほどには、その実態は理解されていないようです。
既に、インターネット、電子メール、ブログ、ホームページなどの情報技術はビジネス・生活に深く根をはり、多くの恩恵を社会に提供しています。
しかし、かつてパソコンの出現により、印刷業界に多くの打撃を与えたように、心穏やかにはいられない業界があるかも知れません。
また情報技術が熟してきたと思われるこの時期に、何故ツィッターが登場して来たのか?その技術はこれからの社会に本当に必要なものなのかという疑問を感じる方も多くいると思います。
・ツィッターは一過性の話題に終わってしまう技術なのか?
・ツィッターは何が出来るのか?、又、何が便利になるのか?
・既存メディアに及ぼす影響とは?
今回は「ツィッターとは何か?」そして、「ツィッターは何が出来るのか?」。その概要に触れてみたいと思います。
講師は、ツィッターを単なるコミュニケーションツールとして捉えるのではなく、ビジネスツールとして活用されている谷口講師からです。
ツィッターとは、各ユーザーが140文字以内で「つぶやき」を投稿する掲示板的な利用ができます。この時点で、動画、画像などを添付することも出来ます。
自分専用の「ホーム」と呼ばれるサイトには、自分の投稿記事と「フォロー」と呼ばれる自分が選別したユーザーの投稿記事が時系列順に表示されます。この表示は「タイムライン」と呼ばれています。これにより、「ゆるい」コミュニケーションが、フォローを介して成立したグループ内に生まれます。
氾濫している情報の中、真実の情報を見つけることが難しくなって来ました。
個人が情報発信する事により、ツィッターの中ではライブで真実の情報に触れることができます。
それは曖昧な情報は生き残れない事を意味しています。
このシステムの登場により、新聞、雑誌、テレビという従来のメディアは、そのあり方が問われる可能性を感じます。
・「フォロー」とは、情報の入手のみの関係。
・「フォロワー」とは、情報の提供のみの関係。
・「相互フォロー」とは、情報の交換を行う事。
ツィッターを始めるという事は、個人が放送局と受信機を持つ事を意味します。その中で、自分のスタンスは自由に選択することができます。同時に、相手に対して自分の意見を発信することができます。
一般的には、自分の求める情報発信者を探す作業が必要となりますが、知人などの特定の相手からの情報はIDを聞く事で、安易に入手することができます。
ツィッターは現存の情報ツールを統括的にコントロールすることが出来るシステムであり、これからの時代は、個人と言えども情報発信能力やコンテンツの質が問われて来るでしょう。
また付随して、コンテンツの管理、監査やルールが必要だと思われます。
技術とユーザーが先行している中、今後何らかのルールが出来ていく可能性はありますが、新しい情報の統合技術として成長して行くツールだと感じました。
ITCクラブとしては、生徒の皆さんには、そのためのコンテンツ作りを実践して欲しいと思います。
記:鈴木専門指導員
|