関東第一高等学校ITCクラブ室イメージ
「日本政策銀行 新人研修 講演会」の感想
2010年5月6日(木)
場所:日本政策投資銀行 研修会館(西原寮)
日時:2010年5月6日 9時から15時30分
日本政策銀行 新人研修 講演会
資料によれば、午前中は情報入手手法などの新人基本研修が行われたようです。講演者は日本政策投資銀行の新人教育担当の産業調査部 鍋山 徹部長。3時間に及ぶ、熱の入った講演だということが、ドアーの外からでも分かりました。なお聴衆は東大を中心に、京都大学、阪大、早稲田、慶応など、超難関大学を今年卒業した新人たち50名以上。講師の講演の巧みさ故に、長時間飽きさせず、集中し、勉強したのでしょう。昼休みの間も緊張感のある顔ばかり。講演資料によれば、内容は4月15日に行われた当校の講演とほとんど同じ内容でした。
我々の講演は、以下に説明する2テーマ。講演時間は合計で2時間。驚き、笑い、そして熱気に包まれた時間は、あっと言う間に過ぎました。研修生の真面目な態度が講師の熱を倍増させたのでしょう。質の高い講演者と聞き手との間には相乗効果が生まれると、良く言われるように。しかし私にとっては初めての体験、その相乗効果を堪能できました。間もなく、聴衆だった新人たちも、全国の支店現場に配属されます。我々とのコミュニケーションは続くでしょう。
①銀行新入社員向けの、企業人の経験談
講演者:ITCアドバイザー
冒頭、アドバイザーは赤ん坊のときの、65年前の写真を取り出しました。聴衆の心を一気に掴む、話術と構成の巧みさに感心させられました。新人たちも意外性を感じたことでしょう。会の緊張が一気に高まったのは間違いありません。講演者の話に反応する聴衆の理解力の故か、聴衆と講演者が丁々発止。素晴らしい講演にただただ感心させられました。
アドバイザーがコンピュータ業界に進むまでの自己紹介は布石だったのでしょう。その中に、落ちが散りばめられていたのが分かったのは講演が終盤に入ってから。その瞬間、爆笑の渦でした。結びで商品企画の技に魅了されたことでしょう。話の内容を強く心に留めたことでしょう。まず味わえない実践の巣晴らしさ、面白さを、強く理解できたでしょう。
聴衆の素晴らしさはそこここで感じられました。新人なのに、アドバイザーの不意打ちの質問に即座に答えていました。答えが正しいか否かは問題外でした。スピーディに答えることを全員がゲームとして楽しんでいました。優秀な聴衆は講演者の魅力を引き出すのでしょう。ノートもしっかり取り、聴き取っていました。メモは覚えるためではなく、貴重な話を引き出す手段です。優秀な人は良い話を聞きだすのだと感心させられました。
関東第一高等学校のITCクラブ活動風景1
まとめますと、講師と生徒が一体となった素晴らしい講演会でした。頭ではなく、体で覚える。行動するから、理解し、覚える。行動の大切さは全員に伝わったことでしょう。多くの人が、我々が用意した名刺を希望しました。配布の名刺は30枚。足りませんでした。入手できなかった人達はメールアドレスを書き写していました。講演を聞いた人は本当にラッキーです。中身の濃い1時間でした。
②Twitter(ツイッター)の可能性について
講演者:ビジネス・コンテンツ・エンジニア 谷口講師
内容は2010年4月26日に関東第一高等学校で行われた講演と同一でした。多くの聴衆がツィッターを体験済み。講演者の視点に斬新さを感じたことでしょう。ほとんどが熱心にノートを取っていました。ツイッターが既にコミュニケーションツールを越えつつあり、今後、数多くの情報ツールを統括するとの論旨に驚いたことでしょう。優秀な人たちですから、各人が個々に応用と可能性を感じたようでした。
また、見過ごしがちの日常の課題や問題の中に、ビジネスに関する素晴らしいヒントがあることを気づいたことでしょう。研修生が現実のビジネスにおいて新しい課題や情報と向き合う時、この講演会で学んだことがきっと役に立つと思います。それは10年後なのかもしれません。講演が終了した後の休憩時間も、聴衆の質問は絶えませんでした。講師は、情報ツールをビジネスに活用する姿勢と、質問のレベルの高さに驚いたようです。
関東第一高等学校のITCクラブ活動風景2

記:鈴木専門指導員