「ロボット イン ロマンス」 ~ロボットの話~.
- 題名
- : 「ロボットの話」
- 日時
- : 平成24年11月19日(月) 13:30~14:30
- 場所
- : 関東第一高等学校 多目的ホール
- 講演者
- : 学校法人 工学院大学 顧問 工学博士 三浦 宏文博士
- 参加者
- : 工業科3年1組 増子学級 28名、工業科3年2組 永谷学級 25名、工業科3年3組 加藤学級 30名
工業科2年1組 桑原学級 37名、工業科2年2組 松本学級 35名
まず始めに、ロボットについてのDVDビデオをみせて頂いた。 1980年が、我が国のロボット普及元年と言われている。1980 年当時の日本の工場には、4万台以上のロボットが働いていた。
その後ロボットと自動機械は、何が違うかが議論されてきた。 例としては、ピアノを弾くロボットを挙げて頂いた。人間の手 の様に作ったロボットは、とても構造が複雑で、モータを多く 利用し、かつ重量も重くプログラム制御が大変であるが、オル ゴールの原理を使用した機械を使用すれば簡単に、ピアノを弾 く事が出来る。しかしこのやり方では、とうていロボットには ならない。
人間と同じ動きが出来るのがロボットであり、ロボットを開発 するために研究を重ねた。発見出来たことは、『人間は無意識の うちに必要な知能を使っているから複雑な遊戯が出来る』ことあ った。
この魅力を発見したことで、『ロボットインビジネスネス』で はなく、『ロボットインロマンス』の精神を身に付ける事が出来 た。
2足歩行ロボットの開発を実施している時に、竹馬の原理を利用 するロボットを考案した。理由としては人間の動作を観察しそこ からコンピュータを利用して解析を行いプログラミングをする。
その結果5つのモーターを使用すれば2足歩行が出来るロボットが 出来ることが分かった。世界で初めての2足歩行ロボットを作ること が出来た。
次に鉄棒の大回転ロボットでは、やはり2足歩行ロボットの時と 一緒で、観察・解析・プログラミングを行いその上で学習機能がで きるプログラミングを実施した。最初は回転しなかったが、2時間 後には、何回転もするロボットをつくる事ができた。
研究を続けているうちに、問題が発生した。それは、『機械は意 志を持つことができるのか』・『ロボットに後ろめたさを感じる事が 出来るのか』という問題であった。どんなに優秀なロボットを制作し ても、所詮は人間が作りだす『もの』であり、プログラムを作っ人間 が優秀だけであるということが、分かったためであった。
ちょうどその頃に『ゴキブリ』が目にとまり、昆虫を研究すれば、 人工知能の発展が出来るのではないかと閃くことが出来た。昆虫には 『反射の原理』があり、刺激が感覚器官に与えられた時に、刺激が意 識と無関係に中枢に伝わり、常に一定の筋肉に活動を起こす現象をする ことが出来るからであった。
昆虫の各部にはセンサーの働きをする機能がついているので、外部か らでも命令さえ送れれば、本能で動く事が分かった。例えば、ゴキブリ の足を電気信号が、送れるロボットに取り付け電気を流すと歩くことが 出来た。
もう一つの例として、ゴキブリの中枢機関にリモコン操縦ができる電 気信号装置を取り付けたら操縦できるようになった。そのゴキブリは、『 ロボローチ』という名前までついてしまい、スパイ用品の実用化になって しまう程の性能があった。
沢山のロボット開発の中から、四本足ロボット・コマ回しロボット・6 本足の昆虫ロボット・コオロギロボット・アメンボロボットの開発につい て講演を実施して頂いた。
昆虫ロボットを開発して行く段階で昆虫の特性である『群れるロボット による行列発現』・『昆虫ロボットによる餌集め』などの特性も出来るよ うになった事を教えて頂いた。
中でもロボットと昆虫が、合体したハイブリッド昆虫ロボットの開発に 成功する事も出来たことを教えて頂いた。昆虫ロボットを研究し続け学ん だことは、『昆虫は単純にみえるがとても奥深い』ことであった。
最後に、将来的にはロボットに『意志』を持たせることが出来るかもしれ ないが、『意志』とは自分自身にしか分からないものなので、非常に難しい と教えてくれた。そしてこれからも考えなくてはいけないことは、『生命』 とは、何であるかを追求することが大切であると教えて頂いた。
以上
特別講演会感想
三浦博士が、世界で初めて2足歩行のロボットを作った方と聞き驚いき、そして尊敬をしてしまいました。
三浦博士が、昆虫の感覚器官を応用して、素晴らしいロボットを沢山開発をしていました。私は、全部のロボット開発が、人間の未来に向けてなくては成らない技術であると思いました。例えばですが、病気や事故で動けかなくなってしまった腕や足などを、電気信号と学習プログラミング装置を付ければ動けるようになるのではないかと考えることが出来たからでした。
三浦博士が、『現在の技術では意志を持つコンピュータは存在しない』と言っていました。未来は、技術が進歩し作ることが出来るかもしれないけれど、つくれない『科学』や『技術』があった方が、人間は成長することが出来るのではないかと思いました。
最後になりますが、新しい物は好奇心がないと発明することは出来ないと実感することが出来ました。 私達に貴重な講演をしてくれまして本当に有難う御座いました。
以上
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